とろろぱん

~ DQXどわこがいっぱいコレクション ~

【ガラクタ街のガタラ姫 】ができるまで その1

 

ラクターダ!みなさん!

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2022年も始まったアスコン。

皆さんは参加しましたか?

hiroba.dqx.jp

 

 

毎年素敵な作品が揃い踏みなこのお祭り。

私も奮って参加しています。

 

 

 

今回はこの作品の、

制作秘話を書いていこうと思います。

 

 

 

【ガラクタ街のガタラ姫】ができるまで

第1回 物語の始まり編

 

 

 

2021年2月

とろの作品が100選に選ばれなかったのが悔しく、その日から次のテーマ決めが始まりました。

 

毎年の傾向から、

とろの作品は少し心に沁みるような、

悲しい物語が多かったりします。

 

昨年の作品にも、実は裏設定がありました。

 

 

 

 

 

この文には実は続きがありました。

それがコチラ。

 

 

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雀色をまとい舞う君は

とにかく泣いてしまう位美しかった。


あの日眠った君は、今日も雀色時の中に。

そんな昔の恋物語有明月まで思ふ。

 

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雀色とは江戸時代に流行った色で、

黄昏時の色を意味します。

 

そして黄昏時という時刻は、

現実と黄泉の国を繋げる不思議な時間。

 

そう、とろが演じていたのは

既に亡くなっていた砂国の姫君だったわけです。PR文の語り部も姫君本人ではなく、姫君に恋心を抱く青年なのでした。

 

また、有明月とは明朝に出る白んだ月のこと。

陽が落ちかけている黄昏時から、あたりが白んでくるまで姫への思いに耽けってしまう...そんな少し叙情的な作品でした。(古文、漢文が好きなもんで...)

 

 

 

その影響もあり、今回のとろの作品も、

初めはとても暗いテーマでした。

 

" 遠い遠い未来の話 

機械だけが生き残った世界の

最後のドワーフの姫君 ”

 

ウルベア魔神兵やドルボードなど、

機械と縁深いドワーフから着想を得たテーマでした。

 

 

 

初めのPR文は機械達が歌う唄でした。

 

【最後の姫君(仮)】

ラクタ達の声に応えて

ガタラ姫は今日も踊る


ラクタ達は歌いだす

錆び付いた雨の中で軽やかに

 


ラクターダ  ガラクターダ

僕ラノ最後ノ姫様ヨ

(機械仕掛けのこの街の)


ラクターダ  ガラクターダ

遠い未来の物語

 

 

 

 

ここで「ガラクターダ」という

言葉が生まれました。

 

 

 

ラクターダは文字通り「ガラクタ」からもじった言葉で、

ラクタ達が自分達のことを、「ガラクタだ、ガラクタだ」と言っていたのが、口ずさむ内に誰かが歌い始め、歌詞となったというイメージでした。

(白雪姫の小人たちが、ハイホー!ハイホー!と歌っている様なイメージが近いかな)

 

ラクタだ!⇒ガラクターだ!⇒ガラクターダ!

遠い遠い未来の荒廃した世界の話なので、そういった歴史や時の流れがあったら面白いな!と、そんな思いで作りました。

 

その他にも「錆びついた雨」というフレーズがとても心にしっくりきて、最終版まで悩んだフレーズの1つになっています。

 

 

ですが、絵コンテを考えるも

とにかく暗い1枚絵しか思い浮かばない。。。

それが1番の悩みでした。

 

そこから延々と悩んでいるうちに、

(もういいや!明るいの撮ろう!!)

そう開き直ったのが、今回の作品への足がかりになりました。

 

 

錆びついた雨が降り続き、陽の届かない暗い色味から、青空で明るい日中の色味へとシフト。伝わりにくいかもしれないのですが(ドワーフなら分かるかな)、ゴブル砂漠がメインのドルワームやウルベア地下帝国から、空の広く青い岳都ガタラにイメージをシフトしたのです。

 

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そのイメージを元に、

テーマを練っていきました。

 

 

 

 

 

 

皆さんは、ガタラに虹をかけるクエストがあるのを覚えていますか?

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展望台に座っているツーゴさんから受けられるこのクエストは、岳都ガタラで虹を見られる素敵なクエスト。報告をしなければ、ずっと虹を架けた状態を楽しむことができます。

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錆びついた雨がどうしても捨てきれない私は、このガタラの虹を参考に、雨上がりの1コマを描くことにしました。

 

 

さて次は肝心の主人公。

姫をどうするか。

 

元々のテーマの時点で、姫は明るい性格という事は決めていたので、まず、雨上がりの街を元気よく走っていく様子が目に浮かびました。

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そして、姫は街人達の名前を全部覚えていて、みんなの名前を呼びながら声をかけて回るようなそんな明るい性格。街人達は姫を小さい頃から見てきて、姫を愛している。そんな設定が浮かびました。このイメージを元にセットを組んでいきます。

 

 

そして街人たち。

初めは機械の街をイメージしていたので、

それらしい庭具を探しましたが、ピンと来るものがなく、次第にマイタウンのコンシェルジュにシフトします。

 

コンシェルジュにシフトした事で、機械の街というテーマから、ファンタジーな世界観のマーケットへとテーマがシフトしました。しかしここでもひとつ気掛かりな点が。

 

 

コンシェルジュはこっちを見る設定で、

やや視線を向けるだけということ。

 

姫と高らかに挨拶を交わし合う。

そんなイキイキとしたイメージを伝えるにはどうすればいいか...

 

その点を鑑みて、街人達は

仲間モンスターとなりました。

 

 

ドワーフの住む鉱山地帯の

モンスター...と考え、

 

土木作業が得意そうな「いたずらもぐら」

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お宝探しの得意そうな「おどるほうせき

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機械の街には欠かせない「キラーマシン

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を選択!!

 

 

機械の鳥ということで、「メタッピー」も候補の1匹でしたが、構図バランスから残念ながら落選。

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結果的に主役(ドワーフ)、脇役(モンスター)と、主題の明確化に繋がったので良かったなぁと思っています。

 

 

ハウジング・ドレスアップ編へ続く…